サステナビリティの認証規格


Sustainability

界中でサステナビリティの取り組みが進む中で、その基準が一定以上であることを保証する認証規格があるのをご存知でしょうか。


本記事ではアパレルと関連するものを中心にサステナビリティの認証規格を紹介していきます。


Global Organic Textile Standard (GOTS)

繊維の原料の70%以上がオーガニック繊維であることに加えて、繊維の調達・製造・梱包・流通に至るサプライチェーンにおいて環境的にも社会的にも基準を満たしていることを証明します。いくつかの具体的な基準の例を紹介します。


  1. 生産過程において環境への配慮や廃水に関する基準を設けていること

  2. 環境に危険を及ぼす化学物質をしようしていないこと

  3. 児童労働を使用しないこと

  4. 差別が無いこと

  5. いかなるハラスメントも存在しないこと

  6. 労働時間が適切であること


この認証がある製品は、製品そのものだけでなくその生産過程においてもサステナブルであることが保証されています。

GOTS

(出典 - https://global-standard.org/)


GOTSを取得している企業の例

Nudie Jeans

天衣無縫


OEKO-TEX (エコテックス)

「繊維の安全証明」を表すエコテックス認証は、繊維製品そのものだけでなく生産過程で使われる化学薬剤、生産現場、工場排泄物など生産に関わるそれぞれのポイントで認証を設けています。代表的なものを紹介します。


OEKO-TEX STANDARD100

世界最高水準の安全レベルをもって、繊維関連の「素材」や「製品」に有害な化学物質が含まれていないことを証明する。(https://oeko-tex-japan.com/about/standard100/)

OEKO-TEX ECO PASSPORT

有害な化学物質を含む化学品(染料、助剤等)を市場から排除し、加工場に対して安心・安全な繊維製品を提供できることを証明する。(https://oeko-tex-japan.com/about/ecopassport/

OEKO-TEX STeP

繊維製品を生産する工場や企業がいかに持続可能な体制であるかを証明する。(https://oeko-tex-japan.com/about/step/)
OEKO-TEX

(出典 -https://www.oeko-tex.com/en/our-standards/standard-100-by-oeko-tex)


OEKO-TEXを取得している企業の例

洋服の青山

FEILER


Organic Content Standard (OCS)

オーガニック繊維を含む製品の生産・製造に対する認証であり、有機農業の生産量を増やすことを目的に作られています。OCSの主な基準は以下です。


  1. 認証された有機農場からの素材を使っていること

  2. 農場から最終製品まで有機成分の同一性が維持されていること

  3. ミュールシングが違法または実施されていない国から羊毛を調達していること

  4. 配送の際に生産ロスを考慮した上で数量調整がされていること

OCS

(出典 - https://textileexchange.org/standards/organic-content-standard/)


OCSを取得している企業の例

SaFo


B Corp(ビーコープ)

B=Benefit(利益)を意味しており、従業員・環境・コミュニティなど全てのステークホルダーに対する包括的な利益を指します。B Corpの目的はビジネスにおける成功を再定義し、より包括的で持続可能な経済を構築するために、カルチャーシフトを促すことです。利益と目的を両立させるために、検証された社会的・環境的パフォーマンス、公開された透明性、法的説明責任の最高基準を満たしている企業に認証が与えられます。


B Corp認証を受けるためには以下の2つの基準を満たす必要があります。


①オンラインアセスメントをクリアする

従業員・カスタマー・コミュニティ・環境に関するアセスメントを受け200スコア中80以上を獲得する必要があります。


②法的要件を満たす

企業の定款にB Corpの理念に則ったステークホルダーへの配慮を組み込むことができるかを判断します。具体的な法的要件とスケジュールは申請する会社の場所や構造によって異なります。

B Corp

(出典 - https://bcorporation.net/)


B Corpを取得している企業の例

Patagonia

The Guardian


まとめ

今回紹介したのはサステナビリティに関する認証規格の一部ですが、認証を受けている企業の中で日本企業の数は多いとは言えないのが現実です。B Corp認証を取得している企業は2021年3月時点においては世界で3,821社ありますが、その内日本企業はたったの6社に留まっています。日本では環境への意識が他の先進国と比べて低いことから、企業側にも認証を取るメリットが薄いのが現実です。


KGW magazineの母体となるブランドKENGOWEST®では、上記のような非常に厳しい検査・監査を通り抜けた生地をメインに使用しています。2022年以降ではGOTSやOEKO-TEX Standard100のような認証の取れた生地を使用したアパレルの開発販売を計画しています。B Corpについては1年目の企業では取得ができないので、取得ができる状態になった際には必ず取得し私達のサステナビリティに関する活動を証明します。また、取得するだけでは不十分で、その認証規格が何か、またなぜ重要なのかをファン及び消費者にしっかり説明し共にサステナブルな未来を築きたいと願っています。


企業も消費者もまずはサステナビリティを阻害する問題があることを知ることが大事です。認証規格についての理解を深めることもその1歩です。KGW magazineでは皆様の知識のインプットに少しでも役立てる情報を発信していきます。


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